映画『評決』
2016.09.21|
甲斐野弁護士の
ブログに出てきた、
映画『評決』を
懐かしく思いました。
そこで今回は、
この映画をきっかけに
思い出したことを
書こうと思います。
『評決』は、
医療過誤を題材にした
映画です。
中年の弁護士が、
地道な証拠収集を
続けて巨大病院と
戦うストーリーです
(ただ、見たのが
子どものころなので、
今では場面を断片的にしか
思い出せません)。
ポール・ニューマン演じる
主人公は、いわゆる
アンビュランス・チェイサー
(救急車追跡人)と呼ばれる、
自分から事故の被害者に
声をかけるような
弁護士に落ちぶれています。
見た当時は、
アメリカの弁護士は
大変だなあと感じましたが、
弁護士の人数が
増加の一途をたどる現在では、
日本もアメリカに似た状況に
なりつつあるのかもしれません。
そして大学時代にも、
何の講義だったか
忘れましたが、
この映画が題材となった
ことがありました。
その講義の中で
教授が、映画に出てくる
キーパーソンの発言を持ち出し、
「何でこの~~さんの発言に
真実味があるのか。」
という質問をされました。
教授曰く
「自分に不利な嘘を
人はわざわざ言わないから。
言った場合には
それはよく考慮した
結果であって、
真実である可能性が高い。」
ということでした。
ここで、
自白の真実味について
学びました。
そのときは、
なるほどと思ったのを
覚えています。
しかし、弁護士になって
刑事弁護を経験すると、
そんなことないと
思える場面に
何度も遭遇しました。
自分に不利な嘘を、
人は、些細な理由で
話すことがある。
今はそう思っています。
自白偏重のあり方は
よくないですね。
以上、映画『評決』から
思い出したことを
綴りましたが、
内容はうろ覚えの結果、
ネタばれを
回避しております。
とても面白い映画
ですので、
是非ご覧になって下さい!
【終】