初診時及び後遺症の症状について
もし医師が見落としているものがあれば、その点も後遺障害診断書に補足、追加してもらうことが必要です。 後遺障害診断書についての補足、追加の必要性や、 具体的エピソードの記録方法も当事務所までご相談下さい。
- 初診時に以下の診断を受けた方
- ●頭部外傷 ●脳挫傷 ●外傷性くも膜下出血 ●急性硬膜下血腫
●頭蓋骨骨折 ●びまん性軸策損傷 ●遷延性意識障害
- 後遺症として以下の診断を受けた方
- ●高次脳機能障害 ●外傷性脳損傷 ●器質性精神障害 ●頭部外傷後遺症
- 注意障害
-
- 気が散りやすい。
- ミスが多い。
- 同時に複数のことに注意が向けられない。
- 失語
-
- 話せない。
- 書けない。
- 読めない。
- 意味の分からないことを言う。
- 依存症・退行
-
- すぐに家族や周囲に頼る。
- 態度や言葉が子供っぽくなる。
- 失行
-
- 道具がうまく使えない。
- 動作がぎこちない。
- 運動障害はないのに、運動がきちんとできない。
- 対人技能拙劣
-
- 相手の気持ちや状況を思いやることが苦手になった。
- 欲求コントロール
の低下 -
- 欲しいと思うとがまんできない。
- 脱抑制
-
- 目の前の刺激に反応して行動してしまう。
- 何のためにという目的と何をするかという行動が結びつかない。
- 半側空間無視
-
- 片側(特に左側)にあるものを見落としやすい。
- 片側にあるものに物にぶつかることが多い。
- 知能低下
-
- 学力が低下した。
- 知っていたはずのことが出てこない。
- 以前なら簡単に解けた問題がわからない。
- 固執性
-
- ひとつのことを始めるとやめることができなくなったり、こだわったことを何度でも言ったりやったりする。
- 記憶障害
-
- 新しい知識が覚えられない。
- 受傷後に出会った人の名前が覚えられない。
- さっき言ったことや昨日やったことが曖昧になる。
- 約束や予定をすぐに思い出せない。
- 思考・判断の障害
-
- 常識的な判断ができない。
- 物事の因果関係が把握できない。
- 勝手な思い込みで自分の考えを言い張る。
- 場面や状況に応じた行動がとれない。
- 情報処理の容量と速度の低下
-
- いくつかの情報を処理しようとするとすぐパニックになる。
- 感情コントロールの低下
-
- ささいなことで感情が爆発し、暴言を吐いたり暴力を振るう。
- いったんキレると自分が何をしているのか分からなくなるが、興奮が収まるとケロッとして何事もなかったかのごとく、振る舞う。
- 意欲発動性の低下
-
- 自分から何かしようとしなくなり、周囲から促されない限りボーっとしている。
- 遂行機能障害
-
- 仕事の優先順位がつけられない。
- 行動の計画が立てられない。
- 課題や仕事が正しいやり方で続けられず、途中で変わってしまう。
- 手当たり次第にやって混乱する。
- 効率のよい方法が選べない。
- 仕上がりを気にしない。
- コミュニケーションの障害
-
- 言外の意味や言葉の裏を理解することが難しい。
- 話の要点よりも言葉尻に反応してしまう。
- 相手の気持ちを理解して話すことが難しいので一方的な話になってしまう。
- 話をしているうちに、内容が本筋とズレてしまい、何を話しているか分からなくなる。
- 話が唐突で、断片的なので何が言いたいか相手に伝わらない。
- 失認
-
- 物が見えているのにそれが何かわからない。
- 感覚障害はないのに、見たり聞いたり触ってもそれが何かわからない。
- 普段使っているものを見ても何かわからない。