大切な人たちとの別れ【№1】
2017.02.10|中井 克洋
私もこの3月で55歳になります。この歳になると親しい人達とお別れすることが多くなってきました。
特に去年から今年にかけて私の人生にとってとても大きな存在であった人たちとの別れ続きました。
去年の5月に中学時代からの親友が逝きました。
大学時代の東京では、ことあるごとに八王子の彼の部屋でいろんな悩みや希望を話し合いました。
若いころは本当に元気だった彼ですが、40歳ころ病に倒れ、それでも人工透析をしながら頑張ってきました。でもついに力尽きました。
いつも周りの人を気につかいながら、周りを明るい気持ちにさせてきた本当に大切な親友でした。
9月には私の妻の父がなくなりました。
妻と知り合って司法試験に合格した後、お義父さんに結婚をお許しいただくためのご挨拶に行きました。
私は20代中ごろから30代前半にかけて闘病をし、30歳前にお義父さんにご挨拶にいったときには決して健康なほうではありませんでした。
もし私に娘がいて、病弱な男が結婚を申し込みにきたら、諸手をあげて賛成する自信はありません。
しかし、お義父さんは私のことを評価してくれて、妻との結婚を許してくれました。
その後もいろいろな事があって苦しい思いをしているときにも、お義父さんはずっと私を励ましてくれました。
高齢での大往生だったので仕方ないことですが、私を支えてくれた人がいなくなったというのは、本当に寂しいです。【つづく】