岡山県暴力追放・銃器根絶運動推進県民大会
2017.11.27|中井 克洋
活動報告でも紹介させていただいていますが、11月8日に、公益財団法人
岡山県暴力追放運動推進センター主催の暴力追放・銃器根絶運動推進県民
大会に、講師としてお呼びいただいて話をしてきました。
演題は「暴力団事務所の使用差止請求訴訟について」です。
内容は、
・暴力団事務所が近所にできたとき、人格権(平穏な生活を営む権利)が
侵害されることを防止するために使用差止請求ができること
・付近住民が矢面にたつことを防ぐために、暴対法上の暴力追放運動推進
センターが住民から委託をうけて、原告となることができる制度(私たちの間
の通称では「適格団体訴訟制度」とよんでいます)ができていること(暴対法
平成24年改正)
・2014年(平成26年)から2015年(平成27年)にかけて、広島で係属した
訴訟が適格団体訴訟の全国第1号事件であり、訴訟した結果、暴力団が
使用していた建物を明け渡したことを確認するとともに、二度と使用しない
という内容で和解が成立したこと(日経新聞ネット記事
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG29H2N_Z20C15A1CC0000/)
・その訴訟において、暴力追放運動推進センターに委託した付近住民の
特定方法として、運転免許証や健康保険証番号によりできるというやり方が
認められたこと(日経新聞ネット記事
https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2402S_U4A520C1CC1000/)
・しかし、このような暴力団事務所使用差止のための活動をするには、行政、
警察、弁護士の強いバックアップが必要であるものの、最後は住民の方たちが
自分の住んでいる町に誇りをもっていることからくる熱意が支えであること
などを約1時間で紹介しました。
私も広島の訴訟を担当した弁護団の一人ですので、いろいろな苦労話なども
おりまぜてお話させていただきました。
会場は岡山駅近くのイオンモール5階ホールで、約500人の岡山県民の
方々が参加されており、皆さん、とても熱心にお話をきいてくだいました。
岡山の皆さん、大変お世話になりました。本当にありがとうございました!!
以 上