「大雨災害の傷痕 なお深く(-_-;) 広島弁護士会の取り組み」
2021.09.10|甲斐野 正行
先月17日のブログ「大雨災害お見舞い」で触れました、安佐南区の某神社付近で起きた土砂崩れ。
↓(上記ブログであげた土砂崩れ直後の写真)
その後、大勢のボランティアの方々のご尽力もあって、現地の片付けと復旧の作業が続けられているそうでが、1か月経過した今も、道は通行止めになったままで、崩れた箇所は、深くえぐれており、傍を流れる川も、その土砂崩れの衝撃でガードレールが曲がって外れ、山から流れてきた長い木々や枝が、折り重なったままになっています。
(今週撮影した写真で、これも撮影者の方から了解を得てあげております。)
幸い、土砂崩れの直撃を受けたお宅はなく、人的被害もなかったとのことですが、崩れた箇所のすぐ横にあったお宅は室内に泥が入り込んでいまだ居住できない状態だそうです。
被災された方の生活の再建は想像以上に大変なことであり、また、被災をきっかけとしてそれまでなかったトラブルが新たに生じたり、あるいは、隠れていたトラブルが顕在化することもあります。例えば、阪神大震災の後は、建築瑕疵や土地の境界問題などが頻発しましたが、これは震災がなければ分からなかった、あるいは、うやむやになっていた問題が震災をきっかけとして顕わになったものでした。
こうした被災された方々の生活支援やお悩みについて、広島弁護士会でも無料法律相談をしておりますし、また、被災をきっかけとした紛争の解決のために「災害はなしあいサポート」という取り組みも開始しております。
「災害はなしあいサポート」とは、先月の大雨災害関連のトラブルについて、中立の立場の弁護士が当事者双方のご意見をよく聞き、柔軟性のある解決を目指すもので、Zoomを利用してリモートで行うことも可能です。
下記のサイトをご参照頂き、是非ご利用頂ければと思います。
広島弁護士会無料法律相談
https://www.hiroben.or.jp/2059/
「災害はなしあいサポート」
https://www.hiroben.or.jp/cont/wp-content/uploads/2021/09/9bbddfd2c26b8880e37d155d86e41ec4.pdf
改めて被災された皆様には心からお見舞い申し上げますと共に、少しでも早い生活再建を祈念してやみません。