初ブログです
2018.02.13|川崎 智宏
昨年12月に弁護士として登録を行い、
広島メープル法律事務所に入所することになりました、
弁護士の川崎です。
初ブログなので、今回は、自己紹介もかねて
私が法曹の道を目指すきっかけを紹介したいと思います。
私は、法学部に入学していましたが、
民間企業や公務員への就職も考えながら、
法曹もありかなと思っていた程度で、
この道をそこまで強く目指していたわけではありませんでした。
転機になったのは大学3年生になった年の
2011年の3月に東日本大震災が起きたことです。
あれからもうすぐ7年が経過しようとしていますが、
テレビから流れてくる映像に大きな衝撃を受けたことは、
今でも鮮明に覚えています。
被災地の映像を見て、私は、
被災地に何か貢献できないかと思いました。
ちょうどその時、所属していたゼミの教授から、
毎年夏に行っていたゼミ旅行を
被災地でのボランティア活動に変えないか
との提案がありました。
そして、発災から半年後の2011年の9月に
ゼミで宮城県にボランティア活動に行くことになりました。
被災地では、サロン活動という活動を行いました。
この活動は、仮設住宅の集会所で
仮設住宅の住人の方々が集まれる場所を作る活動で、
仮設住宅に住んでいる人の多くは
自宅や職場などを津波で失い、
つながりを失った人が多く、
孤立や孤独化してしまうことが懸念されていて、
これを防ぐために行われていました。
被災地に行く前に、せっかく法学部のゼミであるので、
特色を生かして被災者の方の助けになればということで、
ゼミ内で震災に関する法律問題の検討会を行い
資料の準備をしました。
サロン活動に、来られた方と交流をしていく中で、
震災当時の体験談や今後の不安など
いろいろな話を聞くことができました。
その中で、事前準備をしていたことに
まさに当てはまることを、話した方がいました。
私たちが、制度の説明や申請の行い方等を説明すると、
「そんな制度があるのか」と言いながら、
その人の顔が心なしか明るくなったような気がしました。
この時、法律に携わることで人の役に立てると実感し、
他の進路ではなくこの道を目指すことにしました。
あれから6年がたち弁護士としての活動を始めることになりましたが、
あの頃の気持を忘れず人の役に立てるよう
日々精進していきたいと思いますので、
よろしくお願いいたします。